November 05
カール・シュミットのハムレット論
カール・シュミットのハムレット論、『ハムレットもしくはヘカベ』 (訳: 初見基、みすず書房 1998年) を読んだ。とてもおもしろかった。
彫のふかい文章、それでいて理路整然としており、ターゲットからけっして目をそらさないその論理展開には快感さえおぼえる。読み進むうちにぐんぐんとひきこまれ、スピードがあがる感じ。そして攻撃目標に到達したとおもった最後の1ページで、謎めいた予言らしきものをのこして颯爽と去る。こんなにかっこいい文学論は、ざらにない。
カール・シュミットの文章<ベンヤミン 『ドイツ悲劇の根源』 に寄せて>も収録されている。あと、シュミットがなかで引いているフライリヒラートの詩で、「ドイツはハムレットだ!」というのもとてもよかった。