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November 06 予算委さいきんはずっとNHKで予算委員会の中継を観ている。僕は前原さんが好きなので、それだけのために観ているのである。前原さんはいつも哀しげな表情をしていて、笑っても笑えていない。なんか青年将校みたいだ。
ちくま学芸文庫から出ている、渡辺京二の 『北一輝』 の解説を、ドイツ文学者の臼井隆一郎氏が書いている。この解説がまた、とてもよかった。2・26事件は「例外状況」にほかならず、主権者が天皇であることをはっきりさせたという文章からはじまっている。
おなじ臼井隆一郎氏が編集した論文集 『カール・シュミットと現代』 におさめられている、大宮勘一郎氏の論文 「ラクー=ラバルト/カール・シュミット あるいは反復されるドイツ」 を読んでも感動した。クライストは、「青年将校」だったんだなあ。
ガダマー動画ガダマーの動画があたらしくアップされていたので、リンク。
リルケの詩を朗読したりしています。ガダマーはこういう話し方をしていたのですね、一歩一歩、たしかめるようです。若いころはどうだったのでしょうか。
インタビュアーは、ザフランスキー。
レヴィ=ストロースは100歳で死んだけど、ガダマーはそれより長生きしました。
November 05 カール・シュミットのハムレット論
カール・シュミットのハムレット論、『ハムレットもしくはヘカベ』 (訳: 初見基、みすず書房 1998年) を読んだ。とてもおもしろかった。
彫のふかい文章、それでいて理路整然としており、ターゲットからけっして目をそらさないその論理展開には快感さえおぼえる。読み進むうちにぐんぐんとひきこまれ、スピードがあがる感じ。そして攻撃目標に到達したとおもった最後の1ページで、謎めいた予言らしきものをのこして颯爽と去る。こんなにかっこいい文学論は、ざらにない。
カール・シュミットの文章<ベンヤミン 『ドイツ悲劇の根源』 に寄せて>も収録されている。あと、シュミットがなかで引いているフライリヒラートの詩で、「ドイツはハムレットだ!」というのもとてもよかった。
November 02 ラインハルト・メーリンク新しくでたカール・シュミットの伝記
Reinhard Mehring: Carl Schmitt. Aufstieg und Fall (Verlag C.H. Beck, München 2009)
についての記事をみつけたので、リンク。747ページという分量! そういえば、よくおもうのですが、カール・シュミットの邦訳本が文庫で読めないのは、どんな理由によるのでしょうか。筑摩から出ているパルチザンの理論くらいしかおもいあたりません。
October 29 デイルタイきのう買った本:
ヰルヘルム・デイルタイ 『體驗と文學』 (服部正己訳、第一書房 昭和10年)
初版本で700円。田村書店。神田古本まつりで掘り出しました。
「昭和七年の夏から譯者は保田與重郎の慫慂に従つてこの書の
ヘルデルリーンの項を雑誌『コギト』のために譯し始めた。」
同書 「巻末に」 より
October 27 神秘の 「ともあれ、それがモーツァルトの挑戦だったのだ。その挑戦は、聞き入れられなかった。なぜなら、
歴史のその後は、響きと怒りによって、はっきり識別されてしまったからである。みじめな時代に詩
人をやってなんになるだろう、とまもなくヘルダーリンは問いを発し、しかるのちに彼らを、聖なる夜
をさまようディオニュソスの神官たちと比べている。ぼくらに残されているのは、沈黙と、亡命と、奸
策だけだ、とやがてジョイスが言うだろう。そして、プラハのカフカの耳には、モーツァルトのめざま
しい滞在の反響など、これっぽっちも伝わっていない。大量虐殺と悪趣味が舞台を占拠する。それ
でもひとは、『コジ・ファン・トゥッテ』を、あるいは『魔笛』を演じざるをえないのだ。」
堀江敏幸 訳、フィリップ・ソレルス 『神秘のモーツァルト』 より
October 20 パックが好き!日曜日にN響アワーをみていたら、準・メルクルの指揮でメンデルスゾーンの 『真夏の夜の夢』 をやっていました。朗読つき。それではじめて知ったのだけれど、『真夏の夜の夢』 って、アテネが舞台だったのですね・・・ずうっと、アイルランドかそこらへんだと思い込んでいました。妖精の住む森→ケルト。というふうに勝手に考えていたようです。それにしても昔はアテネにも森があったってホントかな。ともあれ、僕は妖精のパックがとても好き!
October 19 匪賊ひょんなことから、ホブズボームの 『匪賊の社会史 ― ロビン・フッドからガン・マンまで』 をぱらぱらとめくっていたら、やっぱりちゃんとシラーの 『群盗』 にも言及されていた。ドイツの強盗団などについて語るベンヤミンという視角からこの本に言及している記事をみつけたので、リンク。
October 15 技術への問いハイデッガー 『技術への問い』 (平凡社)への書評が、紀伊国屋の書評空間に出ていたので、リンク。
また、ドイツはライプツィッヒで教鞭をとる小林敏明が、中野重治、夏目漱石、中上健次などを論じた 『父と子の思想―日本の近代を読み解く』 (ちくま新書)への書評も出ています。
October 13 ヘルタ・ミュラー更新がだいぶ空いてしまいました。
さて、ノーベル文学賞を受賞したヘルタ・ミュラーについて伝えるニュース映像です。ドイツ人女性としては初めての受賞だそうです。動画のおわりのほうでは、祝辞をのべるギュンター・グラスも出てきています。
September 30 メンザやタクシー数えてみると、1年数か月ぶりくらいにメンザに行った。じゃがいもがおいしかった。メンザの上にある本屋さんに、2010年のカレンダーでピナ・バウシュのカレンダーが置いてあったので、ちょっと惹かれたけれど、なんとかふみとどまる。
夜はデュッセルドルフで、キルピッチ(火酒)とムール貝。いよいよムール貝の季節が到来。とてもおいしい。いつも電車で行き来しているデュッセルドルフ ― ヴッパータールを、何事も経験だと思って、深夜、タクシーに乗ってみた。デュッセルからヴッパータールの家まで電車だと1時間かかるところを、タクシーではアウトバーンで20分。でも料金が56ユーロで、思っていたより高くてびっくり。しかしこれも勉強!
September 28 粉末ソーダ発表から50周年をむかえたギュンター・グラスの 『ブリキの太鼓』。その有名なシーンで、主人公オスカーが、恋人のおへそを粉末ソーダ(水分を含むとシュワッとする、駄菓子のあれ)で埋めて、それをレロレロっとなめるというのがある。
それでつい最近、あのハラルト・シュミットがTVでそれを実演してみせて、話題になっている。テレビでやることじゃない、はしたないという批判もあるようだけれど、僕にはとても面白かった。というより、シュミットさんがやることなら何でも許せてしまうようなところがあるんだなあ。
あと、小説ではうなぎのエグいシーンも好き。そういえばギュンター・グラスは今回の総選挙の前にも改めてSPD支持を表明していました。
September 27 総選挙2009きょうはドイツの総選挙でした。動画は、結果を伝える国営放送ZDFのニュースです。非常にわかりやすく構成されています。ポイントはやっぱり、
・SPDの大敗北
・FDPの大躍進
ということになるでしょうか。これで中道右派の政権が誕生ということになります。SPDとようやく手を切ることができるので、メルケルもほっとしていることでしょう。まとめると
・キリスト教民主・社会同盟とSPDによる大連立の解消
・「同盟」とFDPの連立政権誕生
ということになるのですが、これは定数614のうち、「同盟」が230議席、FDPが93議席で合計323議席となって、過半数の308を上回った結果です。(ただし数字はあくまでHochrechnung)
個人的な感想: ドイツの安定性をささえているのは三大政党制だといわれますが、今回もほんとうにそれがよく機能していると思いました。政治にかぎらず、しっかりとした第三項が存在するということはとても大事なことであり、ひとつの「豊かさ」なのです。 September 26 アムステルダム日帰りでアムステルダムに行ってきました。車で2時間半くらい。天気がよくてラッキーでした。
オランダといえばハイネケンですが、アムステルの方が好き。肉団子のサンドウィッチによく合いました。
はね橋です。まことに、アムステルダムは水都でありました。
いちばん手前がオランダ国旗。馬に乗っているのがだれなのかは見落としました。
有名なヘーリング! ニシンですね。行列ができてました。パンに挟んで食べたりします。
ライツェ広場へむかって。
KLM!
無料貸し出し自転車のステーション。とにかく自転車の多い町でした。オランダはどこもそうですが。
アムステルダム国立美術館で、フェルメールやレンブラントをみてきました。レンブラントの「夜警」、それから「エレミア」はすごかった・・・。セキュリティチェックの厳しい美術館でした。
クラシック好きにはおなじみの、コンセルトヘボウ!
amsterdam → I am sterdam
優雅なボート。水路巡り。
かっこいいおじさんが本を売ってました。
チューリップとかの球根を売ってました。ドイツ人よりもオランダ人の方が花が似合う気がします。
水路の夕方。日帰りでもけっこういろいろ観れました。また来たいと思ったアムステルダム。デザインの町。 September 25 ケルンのビールといえば↑ さいきんよく見かける広告。「ようやく中身のあるポスター」。ようやく中身? どういうことかというと・・・
↑ ひと昔まえの広告が、これです。「古くなる前に。」という意味で、ビールを飲み干しているわけです。
英語のoldにあたる 「Alt」 が大文字になっているのは、もちろんライバルである「アルト」ビールを意識してのこと。ケルンとデュッセルドルフ、となりあうこれらの二大都市はおたがいはりあっているので、ケルンの人はよくデュッセルドルフの悪口をいいます。そうしてデュッセルドルフの人は州都ではない「田舎」ケルンを馬鹿にするわけです。写真は、ケルンのビールの広告なんですね。とてもよくできた、センスのあるポスターだと思います。
ケルンの地ビールのことを総称して、「ケルシュ」といいます。ただし、発音するときは「コルシュ」と言わないと通じないので注意が必要。はじめてドイツに来たばかりのとき、いよいよケルシュを飲めると思って注文したら、「ケルシュ? キルシュか? キルシュザフト(さくらんぼジュース)のことか?」と訊き返されたことがあります。
一口にケルシュといっても、30種類くらいあります。そのなかでもビール好きのドイツ人にすすめられ、また僕もベストだと思うのが、上の広告のフリュー・ケルシュ。単品で飲んでもおいしいし、何の料理にもあう、飽きのこないビールです。へたなことをしない、なんでもシンプルがいちばん。
September 24 三越が…大好きなフェーダーヴァイザーの季節がやってきました。このあたりで飲めるところを探さねば! ところで日本にワインを送ろうと思っていろいろ調べていて、今日になって知ったのですが、デュッセルドルフの三越って、さいきん閉店したのですね、なんということだ・・・。日本人学校の生徒数も右肩下がり、デュッセルドルフと日本のライン、ドイツと日本のラインは、あらゆる分野で先細ってゆくのでしょう。さびしい限りですが、どうにもならないのでしょうか。
けさ、ドラクエVをやっていて、「あー、ばくだんいわが、メガンテ唱えおったー」と思ったら、なんとメガンテはドイツ語版では「Kamikaze」になっていました。
September 23 Scheinは、あざむく。 >ここで言われている「通用性」については、ドイツ語の「貨幣 Geld」という言葉が「通用する、有効である」
>という動詞<gelten>の名詞形であることが、この説明に先立って確認されている。また仲正は、紙幣
>を意味するドイツ語<Geldschein>に関しても、<Schein>は「証明書」を示すとともに「仮象=見せか
>け」をも意味することから、紙幣とは、確実に価値があるものと見せかけて通用させてしまう性質を有す
>ることが説明されている。
> ヘーリッシュと仲正がともに強調しているのは、それがキリストの身体であると信じられているがゆえに、 >それに触れることの喜びを共に味わうことができる「パン」と、それ自体は無価値だが、しかし何かと交換
>できると信じられるからこそ価値が生まれる貨幣は、ともに「信用」を背景としている点で似ているというこ
>とである。共に信じることができる「パン=貨幣」を媒介として共同体が成立するが、その信用が聖なる存
>在ではなく世俗権力によって保証されたところに、貨幣経済の原型があるというのである
加藤 博子 『ノヴァーリスの幻創論』 より
ただ、教会と銀行の類似性をいくら指摘して、紙幣はどうして機能するかを説明したとしても、また、いわゆる「命がけの飛躍」をいってみても、そういう議論は何かを隠蔽している。何をか? 紙幣を介した交換という場そのものを成り立たせている暴力をである、ということをとても分かりやすく書いているのがたとえば、萱野稔人の 『カネと暴力の系譜学』 である。
交換そして市場は、強奪や収奪から保護されてはじめて可能であり、たとえばこの強奪という暴力を取り締まることができるのは、別の暴力(たとえば公安)しかありえない。
つまり、僕たちは、神やお金を信じるよりも前に、力・暴力を信じてしまっている。というより信じる以前に、暴力以上のリアリティは、ない。
だから、命がけの飛躍はべつに交換に特殊の現象なのではまったくなくて、人間、生まれてきたらいつ騙され、奪われ、傷をうけ、殺されるかわからないその「生」それ自体が命がけの飛躍である、と考えることもできる。そしてこのほうがよほど根底的で、嘘が少ないようにおもう。マルクスを信じるか、それとも、ハイデガーを信じるか。 September 22 うたってみたヘタリアの「まるかいて地球」を、ドイツ人がうたってみたようです。歌詞もそこから引用。
Du du Papa Bier bitte
Du du Mutti Du du Mutti Die Würstchen die wir damals gegessen haben, ich kann ihren Geschmack einfach nicht vergessen! Zieh nen Kreis, Weltkugel, Zieh nen Kreis, Weltkugel, Ich bin der Deutschland. Ah, das schöne Weltrund, das man mit nem Pinsel sehen kann, Lass uns mit Stiefeln anstoßen Hetalien! そうかドイツ語では「ヘターリエン」になるんですね、あはは。
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